- コラム
2025.05.08
注文住宅でいらないオプションと逆におすすめ設備一覧!後悔しないために絶対読んでほしい
注文住宅は、自分たちのライフスタイルに合わせた家を作れることが魅力ですが、その自由度の高さゆえに「どのオプションを選べばいいのか分からない」という悩みを抱える人も多いでしょう。オプション選びは家づくりにおいて非常に重要で、快適な暮らしを実現するためには慎重な選択が必要です。
この記事では、注文住宅のオプションについて、選び方のポイントや費用、人気のオプションまで詳しく解説します。オプション選びに迷わないためのヒントを提供し、無駄なく満足度の高い家づくりをサポートします。
注文住宅のオプションとは?
注文住宅におけるオプションとは、基本プランに加えて選択できる追加の設備や仕様のことを指します。これにより、施主のライフスタイルや家族構成に合わせて、家をさらに使いやすく、快適にカスタマイズすることができます。
オプションの内容はハウスメーカーや工務店によって異なりますが、大きく分けて以下のようなカテゴリに分類されます。
- 設備オプション:キッチンや浴室、トイレなどの設備をアップグレードするためのオプション
- 内装オプション:床材、壁紙、照明など、内装の素材やデザインを選べるオプション
- 外装オプション:外壁や屋根材、玄関ドアなど、外観をアップグレードするオプション
- 機能オプション:太陽光発電や床暖房、エコキュートなど、住宅の機能性を高めるオプション
これらのオプションを選ぶ際には、予算や使い勝手、メンテナンスのしやすさなどを考慮することが重要です。
注文住宅オプションの選び方
自分たちのライフスタイルを考慮する
オプションを選ぶ際に最も重要なのは、自分たちのライフスタイルに合ったオプションを選ぶことです。例えば、共働きの家庭であれば、家事の負担を減らすために食洗機や自動お掃除機能付きの設備を検討することが考えられます。また、小さな子供やペットがいる家庭では、耐久性の高い床材や防汚性の高い壁紙を選ぶことも重要です。
- 共働き家庭:自動化された設備(食洗機、浴室乾燥機など)で家事を軽減
- 子育て家庭:安全性や掃除のしやすさを重視したオプション(防滑床材、防汚壁紙など)
- ペットと暮らす家庭:耐久性や傷に強い素材(ペット対応フローリングなど)
予算とのバランスを考える
オプションは魅力的ですが、全てを取り入れると予算が膨らんでしまいます。予算とのバランスを考え、必要不可欠なものと後から追加できるものを分けて選びましょう。
- 優先順位を決める:まずは生活に不可欠なオプション(例:床暖房、食洗機)を選び、次に予算内で追加オプションを考える
- 後から追加できるものは後回しに:エアコンやカーテンレール、照明など、後から取り付けが可能なものは引き渡し後に取り入れるのも一つの手です
メンテナンスのしやすさを考慮する
オプションを選ぶ際には、見た目や機能だけでなく、メンテナンスのしやすさも重要です。たとえば、耐久性が高く汚れに強い床材や、掃除がしやすい設備を選ぶことで、日常の手入れが楽になります。
- 耐久性のある素材:メンテナンスが少なく済む床材や外壁材を選ぶ
- お手入れのしやすい設備:掃除の手間が少ないキッチンや浴室設備を選ぶ
注文住宅で人気のオプション
ここでは、実際に多くの施主が選んでいる人気のオプションを紹介します。
床暖房
床暖房は、特に寒冷地や冬場に暖かい住環境を提供するために人気のオプションです。ガス式や電気式など種類もさまざまで、リビングや寝室に設置することで快適さが大幅に向上します。
- メリット:足元から暖かく、エアコンのように空気を乾燥させない
- デメリット:初期費用が高く、ランニングコストもかかる
太陽光発電システム
環境に優しいだけでなく、光熱費を削減できる太陽光発電システムは、多くの家庭で選ばれています。また、余剰電力を売電することも可能なため、長期的に見ればコストメリットが高いオプションです。
- メリット:電気代の節約、売電による収入
- デメリット:設置費用が高い、メンテナンスが必要
収納スペースの拡充
ウォークインクローゼットやパントリーなど、収納スペースを増やすオプションは非常に人気です。限られたスペースを有効活用し、物をすっきりと整理整頓できるため、特に家族が多い家庭では重宝されます。
- メリット:スペースを効率的に使える、家が片付きやすい
- デメリット:広さや配置によってはコストが増加する
浴室乾燥機
浴室乾燥機は、梅雨の時期や冬場に洗濯物を乾かすための便利なオプションです。また、カビの発生を抑える効果もあり、清潔な浴室を保ちやすくなります。
- メリット:室内干しができる、カビの予防になる
- デメリット:初期費用と電気代がかかる
食洗機
忙しい共働き家庭にとって、食洗機は大きな時短効果をもたらします。特に大型のものを選べば、家族分の食器を一度に洗うことができ、家事の負担を大幅に減らせます。
- メリット:家事の負担が減る、水道代の節約
- デメリット:設置スペースが必要、機器の初期費用
おすすめの設備(防犯・安全性を高める設備)
センサーライトと防犯カメラ
夜間や不在時の防犯対策として、センサーライトや防犯カメラの設置は非常に有効です。最近ではスマートフォンと連動し、外出先から映像を確認できるタイプのカメラもあり、セキュリティ面が強化され安心感が増します。
スマートロックシステム
スマートロックを導入することで、鍵の紛失によるリスクを軽減できます。指紋や暗証番号、スマートフォンを使って解錠できるタイプも多く、子供が帰宅した際の合鍵管理などが不要になる点も魅力です。
おすすめの設備(エコで省エネを実現する設備)
断熱窓
窓の断熱性を高めることで、冷暖房の効率が上がり、年間のエネルギー消費を削減できます。特に寒冷地や西日が強い地域にお住まいの方には、断熱性能の高い窓が家の快適性向上に貢献します。
エコキュート
電気を使って効率的にお湯を沸かすエコキュートは、光熱費を大幅に削減する効果があります。深夜の安い電力でお湯を作り、貯めておけるため、家計に優しく、環境負荷も低い点が評価されています。
注文住宅で「いらない」可能性が高いオプション
1.ウォークインクローゼット
ウォークイン=「人が入れる」スペースが必要なので、衣類をしまえる面積に対しての収納効率は低めです。同じ面積でも、壁一面に収納棚を設けた「壁面クローゼット」の方が収納量は多くなることがあります。
また、動線が悪くなる可能性があります。衣類を選ぶ度に一度クローゼットの中に「入る」という行為が発生するため、家事や支度の動線がスムーズではなくなり、「毎日の小さなストレス」につながることも。
スペースの無駄遣いになりやすい点も忘れてはいけません。例えば4畳のウォークインをつくっても、実際に物を置けるのは壁沿いだけ。中央の通路スペースは使えないため、面積あたりの効率は悪くなりがちです。スペースを取るということは、コストもかかります。壁・ドア・照明・換気など、ただの押し入れより造作が必要。その割に実用性が伴わないと、後悔ポイントになりやすいでしょう。
- 不要な理由:高額なシステム費用に対して、実際の使い勝手がそこまで向上しない。
- 代替案:標準的な照明器具を設置し、必要に応じて後からDIYでスマートスイッチなどを追加する。
2.ビルトインオーブン
ビルトインオーブンは、見た目のデザイン性が高く、キッチンに一体感を持たせることができますが、使用頻度が少ない家庭ではスペースやコストが無駄になることがあります。特に、家庭料理が中心で、頻繁にオーブンを使用しない家庭には不要です。
- 不要な理由:高価であり、日常的に使う機会が少ない。
- 代替案:安価な卓上オーブンを使用し、必要になった時にアップグレードを検討する。
3.高級な浄水システム
家全体に設置する高級な浄水システムは、非常に便利ですが、一般家庭ではそこまでの浄水性能が求められない場合があります。多くの家庭では、キッチンやリビングの一部だけに浄水器を設置すれば十分です。
- 不要な理由:初期費用が高額で、ランニングコストもかかる。
- 代替案:キッチンシンクに浄水器を設置するか、手軽なポット型の浄水器で対応する。
4.床下収納
床下収納は一見便利そうに見えますが、実際にはアクセスが悪く、取り出す頻度が少ないために無駄なスペースになりがちです。また、床下に湿気がたまりやすい場合、カビや虫の発生源になることもあります。
- 不要な理由:使い勝手が悪く、収納として活用しにくい。
- 代替案:必要な収納スペースはキッチンやリビングなどに追加し、床下収納は避ける。
5.中庭(パティオ)
中庭はデザイン性が高く、家の中に光を取り入れる効果がありますが、メンテナンスが必要で、使用頻度が少ないことが多いです。また、住宅面積が限られている場合、中庭を作ることで有効な生活スペースが減る可能性もあります。
- 不要な理由:メンテナンスが大変で、実際に活用する機会が少ない。
- 代替案:中庭の代わりに窓の配置を工夫して自然光を取り入れたり、バルコニーを設置して外部空間を活用する。
注文住宅オプションの費用
オプション費用の目安
オプションは基本プランに追加する形で費用が発生しますが、種類や内容によって価格は大きく異なります。一般的に、オプションの費用は以下のような目安となります。
- 設備オプション:50万円〜200万円(例:キッチン、浴室、トイレのアップグレード)
- 内装オプション:20万円〜100万円(例:床材、壁紙、照明)
- 外装オプション:30万円〜150万円(例:外壁材、屋根材、玄関ドア)
- 機能オプション:100万円〜500万円(例:太陽光発電、床暖房、エコキュート)
注文住宅で不要なオプションを見極めるためのポイント
実際の生活スタイルに合っているか確認する
オプションを選ぶ際には、自分たちの生活スタイルに合ったものを選ぶことが重要です。たとえば、共働きの家庭であれば、時間を節約できる便利な設備は有効ですが、時間がない中であまり使わないようなオプションは無駄になることがあります。
- 重要な質問:そのオプションを実際に日常生活でどの程度使うか?
- 使わない可能性のあるオプション:過剰な収納スペースや頻繁に使わない高機能な設備。
後から追加できるものは後回しに
オプションの中には、後から簡単に追加できるものも多くあります。例えば、エアコンや照明、カーテンレールなどは、引き渡し後に取り付けが可能です。引き渡し後に追加できるオプションは、家を使い始めてから必要性を感じた時に取り入れる方が、無駄が少なくなります。
- 追加できるオプション例:エアコン、照明器具、カーテンレール。
- 後から追加するメリット:最初に予算を抑え、必要に応じて段階的に設備を充実させることができる。
コストと効果のバランスを考える
高額なオプションは、その価格に見合った効果があるかを慎重に考える必要があります。特に、長期的なメンテナンス費用やランニングコストが高いオプションは、初期費用だけでなく、トータルでどれだけのコストがかかるかを考慮することが大切です。
- コストの見積もり:初期費用だけでなく、メンテナンス費用や光熱費も確認する。
- 費用対効果を考える:価格に見合った価値があるかどうかを、他のオプションと比較しながら検討する。
不要なオプションを避けるための具体的なコツ
専門家のアドバイスを受ける
設計士や建築会社の担当者に相談し、必要なオプションと不要なオプションを客観的に見極めることが重要です。特に、プロの経験に基づいたアドバイスは、施主の見逃しがちな点や、実際に生活してから気付く問題点をカバーするのに役立ちます。
- 相談のポイント:どのオプションが生活に不可欠で、どれが後回しにできるかを確認する。
- アドバイスを活用:担当者の経験に基づく具体的な意見を取り入れる。
家族でよく話し合う
家族の意見を十分に取り入れることも、不要なオプションを避けるために大切です。例えば、子供や配偶者が日常的にどのような空間や設備を必要としているかを共有し、優先順位をつけて決定することで、家族全員が満足できる選択ができます。
- 話し合いのテーマ:それぞれの家族が必要だと感じる設備と、そうでない設備を整理する。
- 優先順位を設定:家族全員が納得するように、必要なものから順に決める。
注文住宅オプション選びで失敗しないために
生活に不可欠なオプションを優先する
注文住宅で「いらないオプション」を避けるためには、まず生活に不可欠なオプションを優先して選ぶことが大切です。たとえば、快適な室温を保つための床暖房や、家事を楽にする食洗機などは、長期的に見て有益なオプションです。
- 必要なオプション例:床暖房、食洗機、太陽光発電システムなど。
- 優先すべき理由:生活の質を向上させる機能は、長期的な満足度につながる。
見た目だけで判断しない
デザイン性の高いオプションに惹かれることもありますが、見た目だけで判断すると、実際に使わないままコストが無駄になることがあります。特に高額なデザインオプションは、その機能性も考慮して選ぶようにしましょう。
- 選ぶ際の注意点:見た目が良くても、日常的に使い勝手が悪ければ意味がない。
- デザインと機能のバランス:デザイン性と機能性のバランスを考えて選ぶ。
まとめ
注文住宅のオプション選びは、家の快適さや使い勝手に大きな影響を与える重要なステップです。自分たちのライフスタイルや予算に合わせて、必要なオプションを選ぶことで、理想の住まいを実現できます。
注文住宅を建てる際、多くのオプションが提案されますが、その中には「いらないオプション」もあります。無駄なオプションを選ばないためには、実際の生活スタイルに合ったものを選び、コストと効果のバランスを慎重に考えることが重要です。家族で話し合い、専門家のアドバイスを活用しながら、必要なオプションを選び、無駄なコストを抑えた満足度の高い家づくりを目指しましょう。
この記事で紹介した選び方のポイントや人気のオプションを参考にしながら、無駄なく満足度の高い家づくりを進めてください。また、オプションの費用や将来的なメンテナンスも考慮して、慎重に選ぶことが重要です。