• コラム

2025.05.01

注文住宅のカーテン選び徹底解説|種類・費用・後悔しないコツとは?

はじめに|「カーテンなんて最後でいい」と思っていませんか?

注文住宅の打ち合わせ中、「とりあえず間取りと設備が決まってから…」と後回しにされがちなのがカーテンです。しかし、実際に住んでから最も「困った!」と声が上がるのも、このカーテン選びです。

理由は明確です。注文住宅では窓のサイズや配置も自由に設計できる分、既製品のカーテンでは合わないことが多く、引き渡し直前になって慌ててカーテン業者を探す、というトラブルが後を絶ちません。

本記事では、注文住宅におけるカーテンの選び方、種類、費用相場、後悔しないためのポイントまで、約3000文字で徹底的に解説します。

注文住宅におけるカーテンの役割とは?

単なる「目隠し」や「装飾」と思われがちなカーテンですが、注文住宅ではそれ以上の意味を持ちます。

  • 遮光・断熱・防音といった機能性
  • インテリア全体の雰囲気を決定づける要素
  • プライバシーと開放感のバランスを調整
  • エアコン効率や冷暖房費にまで影響する断熱効果

つまり、カーテン選びは見た目だけでなく「快適性」に直結する重要な設備のひとつなのです。

カーテンの種類と特徴|どれを選ぶかで暮らしが変わる

注文住宅では、窓の数も形状も自由に決められるため、選べるカーテンの選択肢も豊富です。代表的な種類とその特徴を整理します。

1. ドレープカーテン(厚手カーテン)

最もオーソドックスで遮光性や防音性に優れるタイプ。リビングや寝室に適しています。最近では、防炎や遮熱、遮音機能のある素材も多く、機能とデザインのバランスが取れています。

2. レースカーテン(薄手カーテン)

日中の視線を遮りながら、柔らかい自然光を取り込める定番。UVカット機能付きやミラーレースといった、プライバシー対策を強化した商品も人気です。

3. ロールスクリーン

布製のカーテンを巻き上げるタイプ。スタイリッシュで場所を取らず、小窓やキッチン横におすすめ。遮光・調光タイプなど用途に応じて機能を選べます。

4. ブラインド(アルミ/ウッド)

羽根の角度で光量を調整できるのが特徴。アルミ製は水回り向け、ウッド調は高級感があり書斎などに人気です。清掃がやや手間というデメリットもあります。

5. ハニカムシェード(ハニカムスクリーン)

蜂の巣状の空気層によって断熱性が非常に高く、夏は涼しく冬は暖かい窓辺を実現します。省エネ志向の家庭におすすめです。

カーテンの選び方|機能と見た目、どちらも妥協しない

1. 部屋の目的に合わせて選ぶ

  • 【寝室】:遮光・防音性が最優先。ドレープ+レースの2重構成が定番。
  • 【リビング】:採光とデザイン性のバランス。ミラーレース+明るめのドレープが人気。
  • 【キッチン・洗面所】:湿気に強く、掃除しやすいロールスクリーンやアルミブラインド。
  • 【子供部屋】:成長に合わせて模様替えしやすい既製品+明るい色柄を選ぶと◎。

2. 窓のサイズ・開口方向に合わせる

注文住宅では、横長の高窓、吹き抜け窓、縦滑り出し窓など多彩な窓が採用されます。その都度、適切なカーテン形状(プレーン/シェード/縦型など)を選ばなければ、見た目がチグハグになったり使い勝手が悪くなったりします。

カーテン費用の相場|オーダーと既製品の差に注

注文住宅のカーテン費用は、どの程度の窓数があるか、オーダーか既製品かで大きく異なります。

カーテン種類費用目安(1窓あたり)
ドレープ(既製)3,000円〜8,000円
ドレープ(オーダー)15,000円〜50,000円
レース(既製)2,000円〜6,000円
ロールスクリーン10,000円〜30,000円
ハニカムシェード15,000円〜40,000円

※家全体(約10〜15窓)での相場は30万円〜80万円程度。オーダーカーテン中心の場合は100万円超えもあります。

注文住宅でよくあるカーテントラブルと対策

❌ 引っ越し前に間に合わなかった

→【対策】注文住宅では建具と同時にカーテン計画も立て、竣工2ヶ月前には発注!

❌ カーテンレールの存在を忘れていた

→【対策】壁紙・天井施工時にレール下地を忘れない!天井付けの場合は位置決めが重要。

❌ 採寸ミスで取り付け不可

→【対策】必ず「設計図面の仕上がり寸法」ではなく、現地採寸をもとに発注。

❌ おしゃれ重視で遮光性ゼロにして後悔

→【対策】見た目と機能のバランスを。寝室・西日が強い部屋は遮光等級1級以上を選択。

専門業者?ホームセンター?どこで買うのが正解か

注文住宅におけるカーテン購入方法は主に以下の3つ:

  1. ハウスメーカー提携業者
     →設計図から提案してくれるので一番スムーズ。ただし価格は高め。
  2. カーテン専門店(オーダー対応)
     →自由度と品質のバランスが良い。ショールームで実物を見て選べる。
  3. ネット通販/量販店(既製品中心)
     →コスト重視派向け。ただし採寸・施工は自力または別業者依頼が必要。

どこに頼むにしても「現地採寸」と「取り付け施工までの一括管理」ができるかをチェックしましょう。

まとめ|カーテンも家づくりの一部。最後まで妥協しない

注文住宅におけるカーテン選びは、単なる“装飾品”ではありません。光の入り方、外からの視線、インテリアの統一感、そして暮らしの快適さそのものに深く関係しています。

後悔しないためには、家の設計段階からカーテンのことを視野に入れ、「どんな暮らしをしたいか」から逆算して選ぶことが大切です。

カーテンは毎日目にする「風景の一部」。あなたと家族にとって、心地よく、安心できる空間をつくるための一歩として、カーテン選びも大切に進めていきましょう。