- コラム
2025.05.18
注文住宅と規格住宅の違いを徹底比較|あなたに最適な家づくりの選択とは?
はじめに|「注文住宅」と「規格住宅」の違い、説明できますか?
マイホームを考え始めたとき、多くの方が「注文住宅」「規格住宅」「建売住宅」などの言葉に出会います。その中でもよく比較されるのが、注文住宅と規格住宅。
どちらも似たように見えて、実はその自由度・費用・建て方・工期には大きな違いがあります。
本記事では、それぞれの特徴、メリット・デメリット、費用相場や選び方までを3000文字以上で丁寧に解説し、あなたがどちらを選ぶべきかをわかりやすくお伝えします。
そもそも「注文住宅」とは?
注文住宅とは、設計士や建築会社と一緒にゼロから住まいをつくり上げていく住宅のこと。土地に合わせて間取りを一から考え、外観・内装・建材・住宅設備に至るまで、施主の希望を最大限に反映できる住宅です。
注文住宅の特徴
- 設計からデザイン、仕様までフルオーダー
- 間取りや導線も家族の生活に合わせて調整可能
- 使う素材・設備・色・収納の配置まですべて決められる
- 設計士との打ち合わせが何度も必要
- 工期はやや長く、4~6ヶ月程度が一般的
こんな人におすすめ
- 他の家と“かぶらない”家に住みたい
- 将来の生活変化を見越した家づくりがしたい
- 家に強いこだわりがあり、細部まで自分たちで決めたい
- 長く住む家をしっかり計画して建てたい
「規格住宅」とは?
一方、規格住宅とは、あらかじめハウスメーカーや工務店が用意した間取り・仕様・設備プランから選んで建てる住宅のこと。
自由設計ではないものの、ある程度のカスタマイズは可能で、建売住宅よりも柔軟性があります。
規格住宅の特徴
- 複数の用意されたプランの中から選んで建築
- 完全な自由設計ではないが、内装や設備は選択できる
- 標準仕様を使うことでコスト削減が可能
- 工期は短く、2~4ヶ月ほどで完成
- 展示場や実例写真から完成形がイメージしやすい
こんな人におすすめ
- ある程度決まった選択肢の中から選びたい
- 家づくりの打ち合わせに時間をかけられない
- デザイン性の高い家にコスパよく住みたい
- 納期や予算を優先したい
注文住宅と規格住宅の違いを徹底比較
比較項目 | 注文住宅 | 規格住宅 |
---|---|---|
自由度 | 非常に高い(完全フルオーダー) | 中程度(選択式セミオーダー) |
設計の流れ | 施主と設計士でゼロからプランを作成 | 用意された間取りをカスタマイズ |
コスト | 高くなりやすい(選択肢が多いため) | 抑えやすい(パッケージ価格) |
工期 | 4~6ヶ月以上 | 2~4ヶ月 |
完成イメージ | 実物を見られない場合もある | モデルハウスや施工事例が豊富 |
決定事項の量 | 非常に多い | 限られているためスムーズ |
適応力(敷地条件) | 複雑な土地にも対応可能 | 整形地や一般的な土地が前提 |
注文住宅と規格住宅の価格帯の違い
価格は建てる地域や会社によって異なりますが、以下は全国平均の相場感です。
注文住宅の価格帯(延床35坪の場合)
- 本体価格:2,500万円〜4,000万円
- 坪単価:70万円〜120万円
- 設計・外構・諸経費含めた総額:3,000万円〜5,000万円以上
規格住宅の価格帯(同条件)
- 本体価格:1,800万円〜2,800万円
- 坪単価:50万円〜80万円
- 総額:2,000万円〜3,500万円程度
※設備・仕様グレード、地盤改良、付帯工事の有無により前後します。
実際の後悔事例|どちらを選んだ人も「情報不足」で失敗しやすい
注文住宅でよくある後悔
- 打ち合わせに疲れて途中で「どうでもよくなって」しまった
- 思ったよりコストがかさみ、予算オーバーに
- 完成するまでイメージが湧きづらく、内装のバランスが微妙に
規格住宅でよくある後悔
- 思ったより選択肢が少なく、妥協ばかりだった
- オプション費用が意外と高く、割安感が薄れた
- 家のデザインが近隣と“かぶって”しまった
注文住宅と規格住宅、どっちが向いている?判断基準7つ
- とにかくこだわりたい→注文住宅
- なるべく早く入居したい→規格住宅
- 予算に余裕がある→注文住宅
- 選ぶ時間や労力を減らしたい→規格住宅
- 土地が変形地・狭小地→注文住宅
- 標準的な土地に、コスパ良く建てたい→規格住宅
- 世界に1つだけの家が欲しい→注文住宅
まとめ|理想の暮らしに合った「選択」が正解
注文住宅と規格住宅、どちらが良いかに“正解”はありません。
大切なのは、あなたのライフスタイル・こだわり・予算・スケジュールに合わせて、「理想をどこまで追求したいか」を明確にすることです。
- 自分たちで1からすべて決めていきたいなら、注文住宅。
- ある程度パッケージ化されていても、自分たちらしい住まいをコスパ良く手に入れたいなら、規格住宅。
まずは複数の住宅会社に相談し、それぞれのカタログやプランを比較してみましょう。その中で、どちらのスタイルが自分たちにフィットするのか、きっと見えてくるはずです。