- コラム
2020.05.19
吹き抜け=寒い?リビングの寒さ対策について富士市の注文住宅会社が解説します!
「吹き抜けは冷暖房の効率が下がる?」
皆さんは、吹き抜けのお家に関するこのような噂を聞いたことはありませんか。
確かに吹き抜けの場合、空間が広く空調にお金がかかりそうです。
しかし、実際は対策をきちんとすれば吹き抜けでも暖かく過ごせます。
今回は、富士市の住宅会社が吹き抜けの寒さ対策について解説していきます。
□吹き抜けでは冷暖房の効率が下がる
1階と2階をつなぐ吹き抜けは、開放的な空間を演出する建築手法として人気ですが、冷暖房効率が下がってしまうというデメリットがあります。
特に暖かい空気は高いところに上がっていくので、リビングが暖まりにくくなってしまいます。
そのため、吹き抜けのある住宅を検討中の方は、冷暖房対策をしっかりとする必要があります。
□対策をすれば冷暖房効率は上がる
では、具体的にどのような対策をすれば良いのでしょうか。
断熱性能をしっかりと確保することです。
これは、どの住宅でも言えることですが、寒いと感じる家は単純に断熱対策ができていないことが多いです。
室内で温めた空気が外に流出すれば、どんなに部屋を温めても意味がありません。
では、効率的に断熱をするためにはどんな場所に断熱対策を施せば良いのでしょうか。
ここからは吹き抜けの寒さ対策に関する4つの方法をご紹介していきます。
1、窓にこだわる
実は、冬に室内の暖気が逃げる原因の約6割が窓にあると言われているほど、窓の断熱対策は重要です。
窓に断熱対策をする方法としてはペアガラスにする方法があります。
最近では、テレビCMなどでもよく取り上げられているので、もしかするとすでにご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
ペアガラスは「ペア=2つひと組」という意味からもわかるように、窓ガラスが二重になっています。
そうすることで熱損失が少なくなり、暖房効率の向上につながるのです。
もし家が寒いと感じたら、まずは窓を対策するようにすれば、かなり改善できるはずですので意識してみましょう。
2、断熱レイヤー(カーテン等)を設ける
2つ目は、断熱レイヤーを設けることです。
1つ目の項目で「断熱窓を設置すれば熱損失はかなり防げる」と説明しましたが、実はこれだけでは熱損失を防ぎ切れません。
そこで、さらにカーテンやスクリーンなどを設置して断熱性能を上げてみましょう。
使い方としては、日中はカーテンなどを開けておいて、太陽の光を取り入れることで自然に部屋を温めます。
一方、陽が沈むと一気に温度が下がるので、その時間帯はカーテンをしめて、できるだけ熱損失を防ぎしましょう。
このようにすればより断熱性能が高くなり、エアコンの無駄遣いも防げるようになります。
3、空気を循環させる
3つ目は、空気を循環させることです。
先ほどまでは。家の中の空気を外部からどう遮断するかという点を中心に解説してきました。
ここからは、内部の暖かい空気をうまく利用する方法の話をします。
吹き抜けの場合、リビングの上空が2階とつながるため熱が上に逃げやすいです。
そこで、サーキュレーターやシーリングファンを利用して空気を循環させます。
ただ、空気を循環させるという点では同じですが、価格も機能も全く違うので注意しましょう。
まず、サーキュレーターは通販でも安く手に入るためお金をあまりかけずに空気を循環させたい方におすすめです。
しかし、サーキュレーターはある程度の広さの空間であれば十分対応できますが、吹き抜けの場合は天井が高いため風が届かないこともあります。
そのため、サーキュレーターだとエアコンの冷房を循環させるためといった限定的な使い方になるかもしれません。
一方、シーリングファンは「シーリング=天井」という単語が入っていることからもわかるように、天井につけて使用します。
天井に直接つけて空気を混ぜることで、空気が溜まるのを防ぎ、暖かい空気がリビングに流れるようになります。
4、断熱材にこだわる
4つ目は、断熱材です。
断熱材は様々な種類があり、土地や環境、様々な側面からどの断熱材が良いとは言い切れませんが、
住宅会社さんの話をしっかり聞き、自ら理解しようとすることは非常に重要です。
ちなみに弊社ではアラスカの観測基地で使われている「アイシネン」という断熱材を使用しています。
アイシネンの暖かさの秘密は素材の構成比です。
アイネシンは本体の約99%が空気でできているため熱を逃しません。
しかも、フロン系の有害物質を使用していないので体にも優しいですし、防音効果、結露防止効果も期待できます。
このように、あらゆる面で優れた素材であるアイシネンを用いて、弊社はお客様に最高の断熱対策をご提供いたします。
5、床暖房システムや全館空調システムを使う
4つ目は、床暖房システムや全館空調システムを用いることです。
これらのシステムを利用することで、体感温度ではかなり暖かく感じることになるでしょう。
太陽光発電などと併用することで、月々のコストも抑えることができます。
□まとめ
吹き抜けを取り入れた家の寒さ対策を解説してきました。
弊社では、吹き抜け専門ではありませんが、吹き抜けを採用した数多くの住宅を施工してきました
吹き抜けにしたからといって「特別に何かしなければならない」というわけではありませんが、
吹き抜けを多く施工してきたからこそ、分かることがあります。