- コラム
2022.08.27
注文住宅を「頭金0円」で建てることは可能?3つの注意点もご紹介
大きな買い物をする時によく耳にする「頭金」。
注文住宅を建てる際に「頭金0円」で建てることは可能なのでしょうか?
今回は「頭金」について解説してみました!
金額を決める際の注意点なども記載しましたのでぜひ参考にしてみてください!
□頭金とは
頭金とは何のことを指すのでしょうか。
注文住宅を購入する際によく聞く手付金と頭金の違いは何かも押さえておきましょう。
住宅を購入する際、多くの人が住宅ローンを利用されると思います。
しかし、住宅ローンのみで住宅を購入することは少ないです。
ローンとして借り入れるお金の他にご自身で用意する資金も購入に充てられます。
一般的には、住宅の購入代金の一部を自己資金で支払います。
このご自身で支払う部分が頭金となります。
頭金は、自己資金の中から現金で払います。
また、住宅を購入すると税金や手数料などが発生しますが、これらの諸費用も現金で支払うことが原則となっています。
つまり、住宅ローンの他に用意するべき自己資金は、頭金と諸経費の2種類あります。
頭金は、購入代金としてで、諸費用は登記費用や税金、手数料などに充てられます。
そして、頭金と似たものに手付金という者があります。
手付金は、売買契約の際に購入代金の一部を支払うものです。
つまり、頭金の一部と理解できるでしょう。
しかし、異なる意味合いとして、手付金は契約を確かなものにするという役割があります。
契約を結んだ後に買主がキャンセルするとなった場合は、手付金は戻ってきません。
一般的に購入代金の5パーセントから10パーセントほどが手付金として支払います。
□頭金ゼロでも住宅は購入できる?
上記では頭金についてご説明しました。
なかには、頭金として自己資金を用意できないと感じられている方もいらっしゃるかもしれません。
それでは、頭金ゼロで住宅を購入することは可能なのでしょうか。
実際に頭金ゼロで住宅を購入される人は一定数います。
つまり、すべての購入費を住宅ローンでまかなっているということです。
実は、ほとんどの住宅ローンは価格の100パーセントまで借りられます。
ただ、ここで注意していただきたいのが、担保評価額の100パーセントであるということです。
つまり、銀行が認めた住宅価値の100パーセントということなので、中古の住宅などでは購入価格全てを借りられないかもしれません。
注文住宅を一から建てる場合は、可能なケースが多いでしょう。
□頭金ゼロで購入する場合の注意点を押さえましょう
頭金ゼロで住宅を購入できることをご紹介しました。
ただ、その場合に押さえていただきたい注意点があるので、確認しておきましょう。
まず1つ目の注意点は、借入金が増加して利息負担が増えるということです。
住宅を購入する際にかかる利息は、借入金に対してかかります。
つまり、借入金の割合が増えれば増えるほど、利息の負担も増加するということです。
頭金を用意した時と比較すると、トータルで支払う利息額が高くなることを覚えておいてください。
例えば、5000万円の物件を購入する場合、10パーセントの頭金を用意すると借入金は4500万円になります。
頭金がない場合と比べて、500万円分の利息をゼロにできるので、合計の負担が減るのです。
2つ目の注意点は、諸費用分は現金で必要なこともあるという点です。
不動産を購入するときには、物件の購入費用だけでなく、購入にかかる様々な諸費用の支払いが必要になります。
具体的には、不動産会社に支払う仲介手数料や住宅ローンの手数料、登記費用や各種保険料などです。
住宅ローンはあくまでも住宅の代金に充てられるものです。
そのため、上記の諸費用に充てることは原則できません。
諸費用の支払いは現金で一括払いする必要があるので、手持ちの資金がゼロの状態で住宅を購入するのは難しいでしょう。
ただ、諸費用のためのローンもあります。
住宅ローンとは別のローンで申請すると、受けられるかもしれません。
ただ、これも契約するともちろん返済していく必要があります。
住宅ローンと諸費用ローンを二重で支払うことになるので、借入金利もさらに増えてしまうでしょう。
頭金ゼロの場合の注意点をご紹介しました。
頭金ゼロでも住宅を購入することはできると思いますが、先のローン返済が大変になってしまうでしょう。
できるだけ頭金は用意してから購入されることをお勧めします。
頭金をどれくらい用意するべきかについては、それぞれのご家庭の経済状況によっても異なると思います。
頭金を出した額に応じて住宅ローンの返済額がシミュレーションできるサイトもありますので、そちらも活用いただくと良いでしょう。
□まとめ
この記事では、頭金についてご説明しましたが理解していただけましたか。
頭金とは、住宅ローンとは別にご自身で用意していただく自己資金のことです。
あらかじめ自己資金を用意してから注文住宅を購入されることをお勧めします。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。