- コラム
2025.10.12
注文住宅の後悔ランキングNo.1!? コンセント配置で失敗しない完全ガイド
注文住宅の計画で見落とされがちなのが「コンセント」の設計です。
間取りや外観、収納などに気を取られていると、いざ住み始めてから「コンセントが足りない」「使いにくい場所に付けてしまった」といった後悔に繋がりかねません。
実は、コンセントの配置や数は、暮らしの快適さを大きく左右する非常に重要な要素なのです。
本記事では、注文住宅で多くの方が感じる“失敗例”をもとに、失敗しないためのコンセント計画のコツや、あると便利な設置場所まで徹底解説。
これから家づくりを始める方、間取りの最終調整をしている方は必見です。
注文住宅のコンセント計画が重要な理由
注文住宅では自由な設計ができる反面、「細かな部分はつい後回しにしてしまう」という落とし穴もあります。その代表が「コンセントの計画」。住み始めてから「足りない!」「使いにくい!」と感じ、後悔の声が多いポイントです。
毎日何気なく使うものだからこそ、利便性と将来性を見据えた設計が欠かせません。
後悔ランキング一位は「コンセントの位置」
注文住宅での「後悔したことランキング」で、実は常に上位、あるいは一位に挙げられるのが「コンセント」に関する失敗です。
数が足りなかった、場所が悪かった、高さが合わなかった——そんな声が非常に多く寄せられています。
間取りやデザインに注力するあまり、つい後回しにされがちなコンセント。しかし、暮らし始めてから毎日のように使うものであり、その配置や数は生活の快適さを左右する重要なポイントです。
特にスマホの充電、キッチン家電、掃除機の使用、ワークスペースの設置など、ライフスタイルによって必要な位置は異なります。「こんなに使うとは思わなかった」「ここにも必要だった」と感じてからでは遅く、修正にコストもかかるため、まさに“後悔ランキング1位”の落とし穴といえるでしょう。
注文住宅でよくあるコンセントの後悔例
実際に住んでから「もっとこうしておけばよかった」と感じるのがコンセントの配置や数、位置。ここでは代表的な後悔例とその原因を紹介します。
リビングにコンセントが足りない
リビングは生活の中心となる空間。掃除機やスマホ充電、PC作業、加湿器や空気清浄機など、意外とコンセントを使う場面が多くあります。
家具を置いた後に「コンセントが隠れて使えない」「延長コードだらけで見た目が悪い」といった失敗もよくあります。
キッチンの作業台まわりに電源がない
ミキサーやフードプロセッサーなど、調理家電を使いたい場所にコンセントがないと非常に不便です。
特にアイランドキッチンや対面キッチンの場合、作業台側に電源を確保しておくかどうかで、日々の調理効率が大きく変わります。
ベッドサイドに電源がなくて不便
寝室では、スマホの充電・間接照明・加湿器など、ベッドサイドで電源が必要な機器が意外と多くあります。
夫婦の両側に必要だったのに片方しか用意していなかったという失敗もよくあります。
玄関や廊下にも電源が必要だった
玄関の電源は、掃除機・クリスマスイルミネーション・防犯カメラなど意外と出番があります。
廊下も同様で、フットライトや季節家電を置く可能性があるなら設置しておくと安心です。
後悔しないためのコンセント計画のコツ
ここからは、注文住宅で後悔しないためにどんな視点でコンセントを考えるべきかを解説していきます。
コンセントの「数」は多めが基本
「多すぎるかな?」と感じるくらいがちょうどいいのがコンセント数の基本。
家電は年々増えており、予備の電源があることで模様替えやライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
「高さ」と「位置」も重要
コンセントの高さは使い勝手に直結します。
リビングやベッドサイドなどでは20〜25cmが基本ですが、掃除機用なら腰高(60cm前後)にすると屈まずに使えて便利です。
冷蔵庫・洗濯機など大型家電は、動作に影響しない位置・高さを要確認。
キッチンの作業台は腰高以上、化粧台などは使う機器を想定して調整しましょう。
「使う場面」を具体的にイメージする
図面上の位置だけで判断せず、実際の生活動線や家具の配置をシミュレーションしながら「このときに電源が欲しいか」を想像することが重要です。
テレビの位置、ソファやベッドの向き、季節家電の設置場所なども考慮しましょう。
あると便利な「+α」のコンセント活用術
暮らしを快適にするために、基本以外にも「あると便利」なコンセントの活用アイデアを紹介します。
USBコンセントやマルチ充電ポート
スマホ・タブレット・ワイヤレスイヤホンなど、USBでの充電が多くなっている現代では、USB付きのコンセントを寝室やリビングに設けるのも便利です。
外部用の防水コンセント
庭や駐車場に設置する防水タイプの屋外コンセントは、高圧洗浄機や電動工具、イルミネーション用として活躍します。
設置には安全性が求められるため、計画段階で電気工事会社にしっかり相談しておきましょう。
天井付け・高所用コンセント
プロジェクターや空気清浄機、壁掛けテレビなど、コードを見せたくない機器に対しては、あらかじめ天井や壁の高い位置にコンセントを設けておくとスッキリした見た目を保てます。
コンセント計画のタイミングと注意点
コンセント計画は「内装が決まったあとで」と考えがちですが、それでは遅いこともあります。
電気配線工事は建築の初期段階で行われるため、できるだけ早い段階から「生活の中で必要な電源」を意識することが重要です。
家具・家電の配置とセットで考える
家具や家電の配置が確定していない状態でコンセントを決めてしまうと、結果として「使えない場所に付いてしまう」ことが起こります。
どこにテレビを置くか、どのくらいのサイズの収納家具が来るかなど、ある程度シミュレーションした上で位置決めをしましょう。
生活スタイルの変化も想定しておく
子どもが生まれたり、在宅勤務が増えたりと、ライフスタイルは常に変化します。
将来的に電源が必要になる可能性がある場所には、あらかじめ予備のコンセントを仕込んでおくことで、リフォーム時の工事負担を軽減できます。
まとめ|注文住宅の快適さは「コンセント設計」が握っている
コンセントは目立たない存在ですが、暮らしの快適さに大きく関わる重要な要素です。
設置数・場所・高さ・使い方のすべてを「生活動線」や「家具の配置」とセットで考えることで、住んだ後に「失敗した」と思うことは格段に減らせます。
注文住宅という自由な設計のチャンスを活かして、暮らしやすさを支える電源計画をしっかり立てましょう。