- コラム
2020.05.26
吹き抜けにする際の費用を富士市の注文住宅会社が解説!!
吹き抜けは開放的な空間を演出できる設計方法として人気が高いです。
しかし吹き抜け=費用が高くなるとお考えの方が多いのではないでしょうか?
実は、吹き抜けの方が節約できる側面もあるんです。
今回は、注文住宅で吹き抜けを採用するときにかかる費用の相場とその内訳について解説していきます。
□吹き抜け工事にかかる費用とは
注文住宅でも人気の間取りである「吹き抜け」の相場はどのくらいなのでしょうか。
注文住宅で新設する場合、2坪で費用の相場はおよそ100〜150万円程度です。
ただし、これは吹き抜け単体の工事費用である点に注意が必要です。
ここに、柱や壁のレイアウト変更、手すりにかかる費用が上乗せされます。
また、吹き抜けは断熱対策を並行する必要があります。
そのためシーリングファンを設置するなど、最大200万円程度プラスになると予想されます。
□吹き抜けを作ると総床面積を減らせる
吹き抜けは、採光や空間演出のときによく用いられますが、コストダウンのためにあえて吹き抜けを採用する方も多いです。
「吹き抜けでコストダウン?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
一般的に、住宅の床面積が増えるとその分コストも増加します。
床面積は、1階部分の面積だけでなく、当然2階部分の床も計算に加えます。
一階部分の床面積が2階を含めると、単純計算で2倍になるので、床面積も2倍になりますよね。
そのため、もし1階のレイアウトが完璧に決まっても、2階の床面積を計算に加えると予算オーバーしてしまうケースがよくあります。
この問題の解決策として考えられるのが、2階の一部を吹き抜けにする方法です。
設計のルール上、吹き抜けは床面積に計上されません。
このようにすれば、1階部分を変更せずに予算内で費用を抑えられます。
これが吹き抜けでコストダウンできる仕組みです。
□ランニングコストは工夫次第
吹き抜けの費用に関しては、ランニングコストがかかるというイメージを持たれている方は多いと思います。
よく取り上げられるのが光熱費です。
吹き抜けは、1階と2階の区別を無くしたことで、開放的な空間を演出しています。
その代わり、開放的な空間にしたことで冷暖房効率が下がってしまうのは事実です。
特に家族はリビングで生活する時間が長いため、夏場や冬場はなかなか部屋が涼しくならない、暖まらないといったストレスを抱えることになるかもしれません。
ただ、この問題に対してはシーリングファンを設置したり、ロールスクリーンを設置したりすることで改善できます。
シーリングファンやロールスクリーンを設置すると余分に費用がかかることになりますが、坪単価に比べれば高い出費ではありません。
また全館空調システムや太陽光発電の仕組みを使うことで月々の支払いがプラスになることなく性能の高い快適な空間にすることが可能です。
□長期優良住宅の認定でも価格を抑えられる
*長期優良住宅とは
長期優良住宅とは、「劣化対策」「耐震性」「維持管理/更新の容易性」「可変性」「バリアフリー性」「省エネルギー性」「住居環境」「住戸面積」「維持保全計画」などの基準をすべて満たした住宅に与えられる資格のことです。
*長期優良住宅のメリット
長期優良住宅の場合、主に税金に対する控除額が一般の住宅よりも多くなります。
具体的には、住宅ローン控除、不動産取得税に対する控除、登録免許税に対する控除、固定資産税に対する控除の4つです。
住宅を建てるときには、税金がかなりかかるので、それらを少しでも減らせるのは魅力的ですよね。
例えば、住宅ローン控除では一般住宅に比べて借入額が1000万円増額され、それに伴って最大控除額も100万円ほど増加します。
また他にも不動産取得税、登録免許税、固定資産税も同様に費用に関する控除が受けられます。
中には費用だけでなく、登記が不要になる特典もあります。
もし長期優良住宅を今まで知らなかったという方も、これを機に家づくりの指標のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
弊社の住宅は全棟で長期優良住宅の認定を受けてます。
また、弊社はお客様のご提案に合わせ住宅設計を目指しておりますので、住宅プランに関する悩みごとはなんなりとお申し付けください。
□まとめ
吹き抜けにするときの費用について解説しました。
吹き抜けにすることで、床面積の削減ができ、坪単価を減らせるメリットはあります。
ランニングコストの問題は、工夫でどうにでもなります。
住宅を建てる場合は、メリット、デメリットのどちらも考慮して無理のない予算プランを立てましょう。