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2021.04.02

耐震の高さがもたらすメリット5選|富士市で注文住宅を検討している方へ!

日本は災害大国で、中でも地震は頻繁におきてしまいます…
だからこそ日本で家を建てるのに耐震性を気にしない方なんて0に等しいですよね

家を選ぶときの最重要項目が耐震性である方も多いかと思います。

耐震性が高ければ地震に強くなるのは当然ですが、他にもいくつかのメリットがございます。

そこで今回は耐震性の高さがもたらすメリットについて解説してみました。

 

□住宅の耐震性能とは


 

建物の耐震性能を計測する目安として、耐震等級があります。
2000年に住宅の品質を高めるために設定されました。
耐震等級1は新耐震基準を満たすことを示しており、そこから等級が上がっていくにつれて耐震性能が高くなっていきます。
具体的には、耐震等級3は耐震等級1と比較すると1.5倍の強度になります。
制度は強制力のないものなので、耐震等級がついていないからといって耐震性が低くなるわけではないですが、耐震等級がついている家だと安心できますよね。

上記で述べた新耐震基準とは、1981年にそれまでの耐震基準が改正されてできたものです。
新耐震基準は大型の地震が生じた際に建物が倒壊しないようにすることを基準としています。
実際に阪神淡路大震災が起きた時には、新耐震基準を満たしている住宅は倒壊しなかったと言われています。
しかし、配管や壁がひび割れる可能性はあるので100パーセント安心できるわけではないことは覚えておいてください。

 

続いて、耐震・制振・免震の違いについて解説します。

耐震構造とは、建物自体を頑丈に作ることにより地震の揺れを受け止めて崩壊を防ぐという住宅構造になります。
大地震の際など、建物自体は大きく揺れるので建物内部にいる人も大きな揺れを感じるでしょう。

制振構造とは、ダンパーと呼ばれる装置を利用して建物の揺れ自体が制限されている構造です。
ダンパーを利用することで振動のエネルギーを他の種類のエネルギーに変換して揺れ自体を制限できます。
耐震構造と比較すると、20から30パーセントほど地震の揺れを減らせると言われています。

免震構造とは、建物の基礎部分にゴムなどでできた免震設備を設置することで建物の足元から揺れを制限できる構造のことです。
大地震が起きた際にも、建物が比較的ゆっくりと揺れるため家具の転倒が少なくなることが特徴的です。
免震構造はその特徴からマンションなど大型の建物に利用されるケースが増えています。
また、耐震構造と比較すると40パーセントほど地震の揺れを減少させられると言われています。

 

□耐震性能の高い住宅のメリットとは


 

続いて、建物の耐震性能が高いことによるメリットを紹介します。

1つ目のメリットは、地震対策にかかる費用を安く済ませられることです。
地震に備えるには、先ほど紹介したように免震や制振による対策も考えられますがこれらの構造を作ると費用が高くなってしまうでしょう。
その点、高い耐震性能を有している住宅であればコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
また、高い耐震性能の住宅であれば追加で耐震に気をつける必要が少なくなります。
地震にはできるだけ対策しておくことが推奨されていますが、いくらでも対策できるのでキリがないですよね。
しかし、耐震性能を高めると効率よく地震対策ができるでしょう。

 

2つ目のメリットは、住宅が強風や台風などの影響を受けにくくなることです。
耐震住宅にすると構造上風にも強い住宅になります。
台風の際に、住宅が揺れてしまう経験をした方もいらっしゃるでしょう。
風は思ったより住宅に影響を与えてしまいます。
耐震住宅にすることで、それが強風対策にもなるのは強みでしょう。

 

3つ目のメリットは、設置制限がない点です。
免震構造の住宅にする場合は、地下室を作れないケースが出てきます。
注文住宅の醍醐味である自由な住宅設計が制限されてしまうのは損ですよね。
しかし、耐震住宅を選ぶと地下室の設置などに制限がないので住宅設計の幅が狭められる心配がありません。

 

4つ目のメリットは、安心して暮らせることです。
せっかく新しい住宅に住むようになっても、地震に怯えながら生活していくことになると辛いですよね。
お住まいの住宅の耐震性能が十分認められていると、不安が少しでも和らぐでしょう。
家族全員が安心して暮らしていくためにも、耐震性能が高い住宅にすることをおすすめします。

 

5つ目は、住宅が長持ちするということです。
注文住宅はこだわりを持って設計される方が多いのでできるだけ長く住みたいとお考えの方が多いでしょう。
何十年も住宅に住むためには、住宅の構造が頑丈であることが大切です。
日本では数年に一度どこかで大型の地震が起きると言われています。
ご自身がお住まいの地域が過去に地震の被害にあっていなくても、いつ地震に遭遇するか分からないのでできるだけ耐震性能が高い住宅に住むことが長くお気に入りの住宅に暮らせる秘訣だと言えるでしょう。

 

□まとめ


 

今回は、注文住宅の購入をお考えの方に、住宅の耐震について基本的な知識と、耐震構造の住宅のメリットを紹介しました。
住宅の耐震について理解していただけたでしょうか。
本記事を住宅の購入の際に少しでも参考にしていただけると幸いです。