- コラム
2019.03.30
「地鎮祭」と「上棟式」って必ずやるべきもの?
家づくりの途中で行われる「地鎮祭」や「上棟式」。
これらはどのような意味を持ち、どのような目的によって行われているのでしょうか?
今回はこの2つについて解説したいと思います。
目次
・地鎮祭とは
地鎮祭とは、建物を建てる前に、神様に工事の無事や安全と建物や家の繁栄を祈る儀式です。
一般的には「じちんさい」と読みますが、「とこしづめのまつり」と読むこともあります。
土地の氏神様の神主をお招きし、お供え物、祝詞をあげ、お払いをして浄めてから初めてお施主様がその土地に鍬(くわ)や鋤(すき)を入れます。
・地鎮祭の日取り
地鎮祭は「吉日(大安・先勝(または友引)」の午前中に行われることが慣習となっています。
・地鎮祭は必ずやらなければいけないもの?
地鎮祭は、必ずやらなくてはならないというものではありません。
お施主様が自由に決めることができます。
ただ地鎮祭は、お施主様、建設会社が一同に顔を合わせて工事の無事や家・建物の安全、繁栄を祈る儀式です。
気持ちが引き締まり、厳粛な気持ちを共有できる良い機会であることは間違いありません。
精神的な意味でも一つの節目となるものです。
そのため地方によっては9割以上が地鎮祭を行います。
・地鎮祭は雨でも開催します!
地鎮祭当日に雨が降ってしまうという場合もあるでしょう。
しかし地鎮祭を延期することは滅多にありません。
弊社でテントの準備をして、予定通り地鎮祭を行います。
「雨降って地固まる」という言葉になぞらえ、
地鎮祭の日に雨が降ることはむしろ縁起が良いとされているからです。
ただし、儀式の長さや内容などは神職や工事関係者と相談の上、
変更もしくは簡略化されるこはあります。
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・上棟式とは
上棟式は、棟上げまで工事が終了した段階で執り行います。
建物の守護神と匠の神を祀り、棟上げまで無事に工事が進んだことに感謝し、このまま順調に完成することを祈願する儀式です。
上棟式は平安時代初期から行なわれていました。
魔よけのための幣束(へいそく)を立て、四隅の柱にお酒や塩、お米などをまき、天地四方の神を拝みます。
お施主様には洗米と粗塩(あらじお)をご用意していただいております。
地域によっては、お餅やお金(硬貨)をまくところもあるようです。
・平安時代から行われる歴史的儀式
このような建築儀式は中世に盛んとなりました。
居礎(いしずえ)、事始め、手斧始め(ちょうなはじめ)、立柱、上棟、軒づけ、棟つつみなど、建物が完成するまでにいくつもの儀式を行っていましたが、江戸時代に入り、これらの儀式を総称する形で、上棟式だけが行なわれるようになったと言われています。
時代の変化とともに儀式(上棟式)も変わりつつあるのですね。
・上棟式は必ずやらなければならないもの?
地鎮祭同様、上棟式も必ずやらなければならないものではありません。
以前はほとんどのお宅で行っておりましたが現在では少なくなってきており、
アリアンスでは、お施主様のご意向により執り行うようにしております。