• コラム

2022.11.03

間取りにおける動線の重要性とは?行動を配置して考える

間取りは、暮らしの快適さを大きく左右します。
暮らしやすい間取りを実現するためには、動線にこだわりましょう。
部屋の配置を考えるのではなく、行動を配置して間取りを考えるだけで、動線を邪魔しない快適な家づくりをすることができます。
一体どういうことなのか、一緒に考えていきましょう。

 

□間取りを考える時は動線がとっても大切!


 

間取りを考える際は、動線を確保することが非常に大切です。
そもそも動線というのは、人がどのように動くのかを線で表しています。
そのため、動線を確保できるよう考えていれば、実際に暮らしているイメージを明確にすることができるのです。
間取りは、具体的な暮らしのイメージができているほど、失敗が少なくなります。

 

図面上では理想的な間取りであっても、具体的な暮らしをイメージできていない、つまり、動線を確保できていなければ、それは暮らしにくい間取りとなってしまいます。

 

動線が上手に確保できていると、以下のようなメリットを感じることができます。
・家事効率がアップする
・部屋間の移動がスムーズになる
・来客時に生活感が気になるようなことがなくなる

 

ご自身やご家族のライフスタイルに合わせて動線を考えるだけで、ストレスのない間取りを考えやすくなります。
最近では共働き世帯も増えてきていますから、少しでも時短や負担軽減につながるのはとても大切なのではないでしょうか。
間取りは、理想だけでなく、現実的な動線を確保して実現することが大切です。

 

家の間取りを考える時に大切な動線は、家事動線、生活動線、来客動線の3つです。

 

家事動線は、洗濯や料理など、家事に関する動線のことを指しています。
家事動線ではもちろん子育てのしやすさについても配慮しましょう。
家事動線を確保すると、家事の負担軽減や時短につながります。
水回りを楽々移動できるように配置できると、家事のやりやすい間取りになること間違いなしです。

 

生活動線は、家の中で生活している時の動線を表しています。
家事動線とは異なり、トイレに行く、寝室に行くなどの日常的な動線が生活動線なので、極力、家事動線と被らないように間取りを考えられるのがベストです。
特に、洗面所やキッチン周りは朝の忙しい時間帯に混雑しやすいので、配慮しましょう。

 

来客動線は、来客が使用する時の動線を表しています。
この動線上には、生活感のある物が来ないようにすることが求められます。
玄関からリビングが見えにくいようにしたり、トイレから洗濯物や脱衣所が見えないようにしたりするなど、間取りに工夫を施しましょう。

 

□間取りの動線は、行動を配置して考える


 

それでは実際にどのように動線を確保した間取りを実現するのでしょうか。
冒頭でも少し触れたように、部屋の配置を考えるのではなく、行動を配置して考えることが要となります。
順を追って考えてみましょう。

 

1.ご自身やご家族の動線を分類して考える
まずは、ご自身やご家族のライフスタイルについて見直してみましょう。
「朝」「余暇時間」「家事」などのように分類して、日常的にどのように動いているのかを書き出します。
この時、その行動をする場所が間取り上で決まっているのであれば、場所も合わせて記載しておいてください。
例えば、洗面所でメイクするといった行動です。

 

書き出していく中で、行動をする頻度が高いものが出てきます。
行動する頻度が高いということは、それだけ優先度が高い行動ということです。
間取りを考える際には「その行動のための間取り」を考えるようにしましょう。

 

2.必要な家具を考える
先ほど考えた行動に合わせて必要な家具を洗い出します。
大きな家具は動線の邪魔となる可能性があるので、ここでどのような家具が必要になるのかを把握しておくことが大切です。

 

3.行動を配置できたら、間取りを考える
ここまで、行動と家具を洗い出してきたので、ここからはいよいよ間取りについて考えていきます。
優先度の高い行動から考えて、なるべく動線が短くなるように部屋を配置していきます。
家事動線、生活動線は同時に考えていくことが大切です。
ご家族と話し合いながら、実際の暮らしをイメージして考えていきましょう。

 

このように、間取りの動線は行動を配置してから考えることが重要です。
とはいえ、ご家族だけで間取りについて考えていくのは大変ですので、家づくりのプロである我々にお任せください。
当社では人間工学に基づき、本当に快適な家について考え、提案させていただいております。
未来のことも含め、ストレスフリーに過ごしていける家づくりにご興味がある方は、ぜひ当社にてご相談ください。

 

□まとめ


 

今回は、間取りにおける動線の考え方について解説しました。
間取りは、具体的な暮らしをイメージできているほど、失敗が少なくなります。
そのためには、まずは行動を配置してから、部屋の配置を考えてみましょう。
快適な暮らしの実現のために、本記事が参考になれば幸いです。