- コラム
2022.10.27
採光に適した家の方角は南とは限らない!快適に暮らすための2つのポイントとは?
明るく、心地の良い日が射す方角といえば、南のイメージですよね。
しかし採光に適した家の方角は、南とは限りません。
一体どういうことなのでしょうか。
□採光に適した家の方角は南とは限らない
一般的には、南が最も採光に適しているといわれていますが、実際には良いことばかりではありません。
南は1日中日が当たる角度のため、家具やフローリングが日焼けしやすいといったデメリットもあるのです。
そもそも、家の方角というのは、家に面する道路の方角のことをいいます。
つまり、道路のある方が南なのであれば、家の方角は南として表現されるということです。
例えばリビングのような、日中過ごすことの多い場所が必ずしも家の方角と同じ方にあるとは限らないことに注意しましょう。
また、採光について考える際は家の方角だけでなく、時間帯や周囲の建物の状況も加味しなければなりません。
家にいることが多い時間帯に適した採光ができるよう、様々な要因を考慮して家の方角を考えてみましょう。
すると、採光に適した方角が南とは限らないことをお分かりいただけると思います。
□家の採光に適した方角はどこ?各方角を考察
とはいえ、その家の採光に適した方角は、実際に住んでみないと分かりづらいですよね。
ここでは、各方角のメリットとデメリットについて解説していきます。
ご家族のライフスタイルや状況と鑑みながら、一緒に考えていきましょう。
*南
南は1日を通して日当たりが良く、採光を意識していなくても家の中に日が入ります。
季節によっては日当たりが良すぎて暑さを感じることもあり、ブラインドやすだれを使うなどの工夫が必要です。
日中の在宅時間が長い方にとっては、適した採光の方角かもしれません。
*東
午前中の日当たりが良いのは、東の方角です。
朝日が差し込むので、気持ちよく1日をスタートできます。
ただ、正午をすぎると段々と部屋が暗くなり、照明が必要になります。
日中の暖かい日差しが入りにくいので、夜は冷え込むようになるかもしれません。
午後はあまり家にいない方や、朝から活動したい方には適した家の方角といえるでしょう。
*西
西日といわれるように、夕方に日差しが入るのが西の方角です。
夜以降も比較的暖かく過ごせますが、午前中は日が入りにくいので少し暗い印象があります。
西日は光が強く、季節によっては眩しかったり暑すぎたりするかもしれません。
ただ、夜型の生活の方や日中はあまり家にいない方にとっては、ちょうど良い方角です。
*北
北は、1日を通して直接の日差しが入りにくい傾向にあります。
天気によっては朝から夜まで照明が必要なこともあり、採光に適した方角とは言い難いのが現実です。
ただ、北向きの家だと玄関が北側になるので、南側に大きくリビングをとることができます。
間取りを工夫すれば、北側でも採光に困ることはありません。
このように、方角によってそれぞれにメリットとデメリットがあり、ご家族のライフスタイルによって適した方角は異なることがお分かりいただけたと思います。
ただ、家自体の方角だけでなく、間取りを工夫することで丁度良い採光を実現できることもあります。
ここで紹介した概要は、ケースバイケースであることをご了承ください。
□採光を丁度良くするための2つのポイント
採光は、良すぎても悪すぎても良くありません。
採光が良すぎると、家具の日焼けや眩しさ、暑さなどの原因となることがありますし、逆に採光が悪すぎると、湿度の上昇や寒さなどの原因となることがあります。
それぞれの場合に合わせた対応を取りましょう。
採光が良すぎるのであれば、直射日光を抑えるための工夫が必要です。
例えば、日差しが強くなる時間帯に合わせて、ブラインドやすだれを下げられるようにすると良いでしょう。
日差しの強さや日当たりの加減によって、カーテンの透過性や遮光性についても考慮するのがおすすめです。
採光が悪すぎるのであれば、日が入りやすいようにするための工夫が必要です。
この場合は、天窓や高窓など、高い位置に窓を設置するのがおすすめです。
高い位置に窓があることで、方角に関わらず広範囲に採光を確保することができます。
季節や時間帯に左右されず安定した採光を得られるので、北の方角でも安心です。
他にも、採光があまり良くない場所に、日差しをあまり必要としない寝室や書斎を配置するといった工夫をすることもできます。
採光を調節する以外の方法も模索しながら、ご家族にとって最も適した採光を実現できるように考えていくと良いでしょう。
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□まとめ
今回は、採光に適した家の方角について解説しました。
日当たりが良好とされる南向きの家が、必ずしも採光に適しているとはいえません。
ご家族のライフスタイルや周辺環境、間取りといった要素で、採光の良し悪しが変わることを覚えておきましょう。